STONE WORK/石彫

主に扱っているモチーフは漫画特有の表現の「漫符」
本来二次元でしか見ることのできない漫画表現を
石材彫刻で現実世界(三次元)に彫り起こすことで
漫画表現の線的な軽やかさや親しみやすさに対し
石材彫刻の重量感と時間の積層によるつよい存在感は
ギャップを生み出し、日常の風景に心地よい違和感を与える。
この違和感が鑑賞者の日常のちょっとしたスパイスに
なってくれる事を祈り、制作した。

“喧嘩中の煙から出る手足” がモチーフ。
表面は彫り跡を残すことで勢いを表現した。
大理石で出来た手足のパーツは漫画のコマを意識し、少し平面感を残した煙に対しなるべく飛び出るように配置した。


様々な困難が降り注ごうと
  次の話に、前に、進んでいく。

走っている表現として描かれる“ぐるぐるの足” がモチーフ。
全体的にドローイングすることで、
漫画表現の持つ軽やかな力強さの魅力を強調した。
台座部分の鉄は影の役割と疾走感を表現する役割を持っている。


《Runner》

2020 大理石 120×80×80 ㎝

その道を信じて走り続けていくことは、とてもむずかしい。
それでも、わたしは、走り続けたい。

“走った後に描かれる砂煙” がモチーフ。
表面磨きを少しオイリーに仕上げたことで、
近目で見るとCG のような質感になっている。


《GuRAguRa》

2021 大理石 90×110×40 ㎝

プールに“なるはずだった” 石 

あたりまえ“じゃなくなった” 生活。
きっとおんなじ気持ちを抱えてる。

頭をぶつけたときや考えがこんがらがった時に描かれる“頭の周りをまわる星” がモチーフ。
漫画表現における“線の強弱” をレリーフ彫刻における影の入り方と重ねて制作した。


《Don’t cry baby》

2022 大理石・レッドトラバーチン

30×60×30㎝

頭を怪我したときに描かれる“たんこぶ”がモチーフ。漫画表現におけるトーンの役割として違う色の石を組合わせ、コマ割りを意識した切り取り方で漫画表現を石彫で制作する可能性を模索した。座面をあえて平にしないことで不安定さを表現した。


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